東京・浜松町や大門のオフィス街に鎮座し、1000年以上の歴史を誇る「芝大神宮(しばだいじんぐう)」。古くから「関東のお伊勢様」として多くの人々に親しまれてきました。
この記事は、芝大神宮の公式サイトおよび関連情報を基に、その深い歴史と御祭神、縁結びや強運といったご利益、境内の見どころ、さらには御朱印やお守り、アクセス情報まで、参拝前に知りたい情報を網羅的に解説するものです。
芝大神宮とは?まず知りたい基本情報
芝大神宮は、伊勢神宮の御祭神である天照大御神(内宮)と豊受大御神(外宮)の二柱を主祭神としてお祀りしている、都内でも有数の格式高い神社です。
| 【項目】 | 【神社情報】 |
| 正式名称 | 芝大神宮(しばだいじんぐう) |
| 所在地 | 〒105-0012 東京都港区芝大門1-12-7 |
| 御祭神 | 天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊受大御神(とようけのおおみかみ) |
| 主なご利益 | 縁結び、商売繁昌、強運(金運)、厄除け |
| 創建 | 寛弘2年(1005年) |
| 参拝時間 | 9:00~17:00 (※公式サイトの「受付時間」に準拠) |
| 授与所時間 | 9:00~17:00 |
| 公式サイト | https://www.shibadaijingu.com/ |
芝大神宮の御祭神とご利益
芝大神宮は、伊勢神宮と同じ御祭神をお祀りしていることから、非常に幅広いご利益をいただけるとされていますが、特に有名なご利益をご紹介します。
主祭神:天照大御神と豊受大御神
- 天照大御神(あまてらすおおみかみ): 皇室の御祖先であり、日本国民の総氏神とされる太陽の神様です。
- 豊受大御神(とようけのおおみかみ): 天照大御神のお食事を司る神様であり、衣食住や諸産業の守護神です。
主なご利益
縁結び
芝大神宮は、江戸時代から縁結びのパワースポットとして有名でした。後述する「千木筥(ちぎばこ)」というお守りは、良縁を願う女性たちから篤い信仰を集めています。現在でも神前結婚式が非常に人気の高い神社です。
強運(金運)・商売繁昌
芝大神宮は「宝くじ発祥の地」ともいわれており、金運や勝負運のご利益でも知られています。また、オフィス街の中心に位置することから、多くの企業やビジネスマンが商売繁昌や業務成就の祈願に訪れます。
芝大神宮の歴史と由緒
芝大神宮の創建は、平安時代の寛弘2年(1005年)。一条天皇の御代に、伊勢神宮(内宮・外宮)の御分霊をいただいて創建されました。
鎌倉時代には源頼朝が篤く信仰し、社地を寄進したと伝えられています。江戸時代に入ると、徳川幕府の厚い保護を受け、その人気は庶民にまで広がりました。「関東のお伊勢様」と呼ばれ、「東海道中膝栗毛」や浮世絵にも描かれるほど、江戸随一のパワースポットとして賑わいを見せました。
芝大神宮の境内の見どころ
芝大神宮の境内は、都会の喧騒を忘れさせる静かな空気に包まれています。参拝の際は、以下のスポットにもご注目ください。
貯金塚
境内には「貯金塚」という珍しい塚があります。これは、日本で貯蓄貯金の制度を確立した「貯金王」と呼ばれる牧野元次郎氏の偉業をたたえて建立されたものです。金運や貯蓄運アップのご利益があるといわれています。
生姜塚
芝大神宮が創建された平安時代、この周辺は生姜畑が広がっていたとされています。神前にも生姜が供えられ、それをいただくと健康へのご利益があると信じられていました。現在でも例祭期間中には生姜がお供えされ、その歴史を伝える「生姜塚」が境内に残されています。
芝大神宮の御朱印とお守り
参拝の記念に、御朱印やお守りをいただくのもおすすめです。
御朱印の種類と受付時間
御朱印は、社務所(授与所)にていただくことができます。
- 受付時間: 9:00~17:00
- 特徴: 「芝大神宮」の墨書きと、「芝神明」の印が押された御朱印です。毎月1日には「朔日祈願」の特別な印が押されることもあります。
おすすめのお守り
芝大神宮には、独自のご利益にちなんだ有名なお守りが多数あります。
- 千木筥(ちぎばこ) 江戸時代から伝わる、芝大神宮を代表する縁起物です。「千木」が「千着」に通じ、「着るもの(衣装)に困らない」=「良い縁に恵まれる」として、良縁・縁結びのお守りとして絶大な人気を誇ります。タンスやクローゼットに納めておくと良いとされています。
- 強運(ごううん)御守 宝くじ発祥の地とされる芝大神宮ならではのお守りです。その名の通り、強い運を授かるとされ、勝負事や金運アップを願う方に人気です。
- 商い守 ビジネスマンや経営者の方におすすめの、商売繁昌・仕事運向上のお守りです。
芝大神宮へのアクセス・駐車場情報
芝大神宮は、都心にありながらアクセスが非常に便利な場所にあります。
電車でのアクセス
- 都営地下鉄 浅草線・大江戸線「大門駅」: A6出口より徒歩約2分
- JR山手線・京浜東北線「浜松町駅」: 北口より徒歩約5分
- 都営地下鉄 三田線「御成門駅」: A2出口より徒歩約10分
車でのアクセス・駐車場
芝大神宮には、参拝者用の無料駐車場が用意されています。
- 駐車場: 20台(無料)
- 注意: 週末や繁忙期は混雑が予想されます。満車の場合は、周辺のコインパーキングをご利用ください。
地図
[本文に、東京都港区芝大門1-12-7を記載]芝大神宮とあわせて巡りたい周辺スポット
芝大神宮の参拝後は、周辺の観光スポットやカフェで一息つくのもおすすめです。
おすすめランチ・カフェ
- CHAYA 1899 TOKYO: 浜松町駅や大門駅から近い場所にある、お茶をテーマにしたモダンなカフェ。ランチやお茶スイーツが楽しめます。
- アトレ竹芝: 浜松町駅から徒歩圏内のウォーターフロントにある商業施設。レストランやカフェが充実しています。
- 東京プリンスホテル内レストラン: 芝公園に隣接するホテルのため、少し足を延ばせば、落ち着いた雰囲気でランチを楽しむことができます。
立ち寄り観光スポット
- 旧芝離宮恩賜庭園: 芝大神宮から浜松町駅方面へ歩いてすぐの場所にある、江戸初期の代表的な大名庭園。都会のオアシスで美しい景色を楽しめます。
- 増上寺・芝公園: 芝大神宮から徒歩圏内にある、徳川家の菩提寺としても有名な大きなお寺です。広大な芝公園エリアは散策にぴったりです。
- 東京タワー: 増上寺や芝公園エリアからも見える東京のシンボル。少し足を延ばして、展望台に上ってみるのも良いでしょう。
まとめ:芝大神宮で縁結びと強運のご神徳をいただこう
東京の中心地にありながら、1000年以上の長い歴史を持つ芝大神宮。強力な縁結びのご利益や、「宝くじ発祥の地」としての強運のご利益は、今も昔も多くの人々を惹きつけてやみません。
浜松町や大門を訪れる際は、ぜひ「関東のお伊勢様」に参拝し、その清らかな空気と力強いご神徳を感じてみてはいかがでしょうか。
芝大神宮に関するよくある質問(FAQ)
(Q) 駐車場はありますか? (A) はい、参拝者用の無料駐車場が20台分用意されています。ただし、混雑時は満車になる可能性もあるため、公共交通機関の利用もおすすめです。
(Q) ご祈祷は予約が必要ですか? (A) ご祈祷の受付は9:00から16:30までです。個人祈祷の予約要否については公式サイトに明記されていませんが、法人祈祷や一部の特別祈願は予約が必要な場合があります。詳細は事前に神社へ電話(03-3431-4802)でお問い合わせいただくと確実です。
(Q) ペットと一緒にお参りできますか? (A) 調査した限りでは、通常の参拝でペット同伴が可能かどうかの明確な情報はありませんでした。ただし、正月明けの特定期間に「ペットと一緒の初詣」という予約制の祈願が行われる場合があるようです。詳細は直接神社へご確認ください。