【豊川稲荷東京別院】商売繁盛と良縁のご利益を解説!アクセス、御朱印、霊狐塚まで(東京・赤坂)

東京の中心地、赤坂にありながら、静謐な空気に包まれる「豊川稲荷東京別院」。商売繁盛や金運、さらには縁結びまで、多くのご利益を求めて連日多くの参拝者が訪れるパワースポットです。

この記事は、豊川稲荷東京別院の公式サイトおよび関連情報を基に、「豊川稲荷」が神社ではなくお寺である理由から、圧巻の「霊狐塚」、境内で完結する「七福神巡り」といった見どころ、御朱印やお守り、アクセス情報まで、その魅力と参拝情報を網羅的に解説します。

豊川稲荷東京別院とは?まず知りたい基本情報

「豊川稲荷」という名称から「神社」と思われがちですが、正式には「円福山 豊川閣 妙厳寺(みょうごんじ)」という曹洞宗の寺院です。

愛知県豊川市にある「豊川稲荷」の、唯一の直轄別院(東京別院)にあたります。一般的に稲荷神社でお祀りされている「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」ではなく、「豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)」をご本尊としてお祀りしています。

【項目】【神社情報】※お寺情報
正式名称宗教法人 豊川閣 豊川稲荷東京別院
所在地〒107-0051 東京都港区元赤坂1-4-7
ご本尊豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)
主なご利益商売繁盛、金運、家内安全、福徳開運、縁結び、厄除け
創建1828年(文政11年) ※大岡越前守が屋敷稲荷として祀ったのが始まり
参拝時間5:00~20:00(開門時間)
授与所時間8:00~18:00(御朱印・お守り・ご祈祷受付)
公式サイトhttps://www.toyokawainari-tokyo.jp/

豊川稲荷東京別院の御本尊とご利益

ご本尊:豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)

豊川稲荷のご本尊は「豊川吒枳尼眞天」です。白い狐にまたがり、稲穂を荷い、宝珠を捧げ持つ美しい女神様のお姿をされています。

この「吒枳尼眞天」が稲穂を荷っておられたことから、いつしか「稲荷」と習合(一体化)し、「豊川稲荷」と呼ばれるようになったと言われています。

主なご利益

ご本尊のご利益は多岐にわたりますが、特に以下のご利益が有名です。

  • 商売繁盛・金運 多くの著名人や芸能関係者も訪れるほど、商売や仕事運、金運アップのご利益で知られています。
  • 縁結び・良縁 境内の「叶稲荷」は縁結びのパワースポットとして人気です。
  • 家内安全・福徳開運 その他、厄除け、交通安全、学業成就など、幅広い願い事を聞き入れてくださいます。

豊川稲荷東京別院の歴史と由緒

豊川稲荷東京別院のルーツは、江戸時代にさかのぼります。

もともとは、名奉行として知られる大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ)が、生涯深く信仰していた豊川稲荷を、自らの屋敷(現在の赤坂)に屋敷稲荷としてお祀りしたのが始まりです。

明治時代に入り、大岡邸が赤坂から移転する際、一般の人々も参拝できるようにとのお声が高まり、明治20年(1887年)に現在地(元赤坂)に遷座し、「豊川稲荷東京別院」として創建されました。

豊川稲荷東京別院の境内の見どころ

境内は広くありませんが、ご利益の異なる多くのお堂やスポットが凝縮されています。

霊狐塚(れいこづか)

境内の奥、本殿の裏手に進むと現れるのが「霊狐塚」です。ここには、信者から奉納された大小様々な狐の像が、所狭しと並んでいます。その光景はまさに圧巻の一言。願いが叶ったお礼として奉納された狐たちで、強いパワーを感じるスポットです。

境内で完結する「七福神巡り」

豊川稲荷東京別院の大きな特徴の一つが、境内に七福神(恵比寿天、大黒天、布袋尊、弁財天、福禄寿、寿老人、毘沙門天)がすべて祀られている点です。

本殿の周りを巡るように配置されており、一度の参拝で七福神すべてのご利益を授かる「七福神巡り」が可能です。

叶稲荷(かないいなり)

縁結び、恋愛成就、人間関係の良縁を願うなら、ぜひお参りしたいお堂です。「叶」という文字通り、様々な縁の願いを叶えてくださると言われています。

融通稲荷(ゆうづういなり)

金運・財運のご利益で知られるお稲荷様です。こちらでは、金運上昇のお守りとして「融通金(ゆうづうきん)」を授かることができます(※後述)。

大岡越前守御廟

豊川稲荷東京別院創建のきっかけとなった、大岡越前守忠相公のお墓(御廟)も境内にあります。

豊川稲荷東京別院の御朱印とお守り

御朱印の種類と受付時間

御朱印は、本殿横の授与所(朱印所)でいただけます。

  • 受付時間: 8:00~18:00
  • 種類:
    • ご本尊「豊川吒枳尼眞天」
    • 金運の「融通稲荷」
    • 縁結びの「叶稲荷」
    • その他、七福神の御朱印などもあります。

おすすめのお守り

  • 融通守(融通金) 金運アップの定番。「融通稲荷」で授与される黄色い袋のお守りで、中には「融通金」(10円玉)が入っています。この10円をお財布に入れておき、お金に困らなくなった(融通が利いた)ら、お礼の気持ちを込めてお返し(倍返しや100倍返しなど)し、新しい融通金をいただくのが習わしです。
  • 縁結び守 「叶稲荷」のご利益をいただく、良縁祈願のお守りです。

豊川稲荷東京別院へのアクセス・駐車場情報

電車でのアクセス

都心にありながら、非常にアクセスの良い場所にあります。

  • 東京メトロ 銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」 (B出口)より 徒歩約5分
  • 東京メトロ 有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」 (7番出口)より 徒歩約5分

車でのアクセス・駐車場

  • 首都高速「霞が関」出口から約5分。
  • 境内に参拝者用の駐車場(約30台)がありますが、混雑時やご祈祷の方優先となる場合があります。
  • 満車の場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください。

Googleマップ

[東京都港区元赤坂1-4-7]

豊川稲荷東京別院とあわせて巡りたい周辺スポット

おすすめランチ・カフェ

  • 赤坂見附駅・永田町駅周辺 豊川稲荷の周辺は、赤坂エクセルホテル東急や赤坂Bizタワーなど、飲食店が非常に豊富です。老舗の料亭からカジュアルなカフェまで、ランチには困りません。
  • とらや 赤坂店 豊川稲荷から徒歩数分の場所にある、老舗和菓子店「とらや」の旗艦店。喫茶「虎屋菓寮」が併設されており、上質な和菓子と日本茶で一休みするのに最適です。

立ち寄り観光スポット

  • 迎賓館赤坂離宮 豊川稲荷のすぐ北側に位置する、ネオ・バロック様式の壮麗な宮殿。一般公開もされており、西洋の宮殿のような本館や美しい庭園を見学できます。
  • 日枝神社(ひえじんじゃ) 赤坂見附駅を挟んで反対側、徒歩圏内にある神社です。山王稲荷神社の「千本鳥居」が有名で、豊川稲荷とあわせて参拝する方も多いスポットです。

【日枝神社】仕事運・縁結びのご利益と御祭神を解説!アクセス、御朱印、お守り情報

まとめ:豊川稲荷東京別院で商売繁盛と良縁のご神徳をいただこう

豊川稲荷東京別院は、「神社」ではなく「寺院」でありながら、稲荷信仰の場として多くの人々に愛され続けるユニークなパワースポットです。

圧巻の霊狐塚、一度に巡れる七福神、そして強力な金運や縁結びのご利益。東京の真ん中で、心静かに手を合わせ、日々の感謝と願いを伝えてみてはいかがでしょうか。

豊川稲荷東京別院に関するよくある質問(FAQ)

(Q) 神社ではないのですか? お寺なのになぜ鳥居があるのですか? (A) はい、正式には「妙厳寺」という曹洞宗の寺院です。ご本尊は「豊川吒枳尼眞天」です。一般的に鳥居(とりい)と呼ばれる朱色の門は、寺院においては「鳥居(とりい)」ではなく「鳥風(とりかぜ)」と呼ばれるものです(※諸説あり)。稲荷信仰と神仏習合の名残から、神社と似た雰囲気を持っています。

(Q) ご祈祷は予約が必要ですか? (A) 個人のご祈祷(商売繁盛、厄除け、良縁祈願など)は、予約不要です。当日、授与所(受付)にて8:00~18:00の間に申し込むことができます。

(Q) ペットと一緒にお参りできますか? (A) 公式サイトによると、境内へのペットの立ち入りはご遠慮いただいております(盲導犬・介助犬は除く)。

(Q) 融通金はいつ返せば良いですか? (A) 融通金は、お借りしてから1年後に感謝を込めてお返しするのが一般的ですが、期限はありません。「お金の融通が叶った」と感じたタイミングでお返しし、新しい融通金を授かると良いでしょう。

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