【東京十社】運気を変える神脈の旅へ。全10社の見どころと効率的な回り方を解説

目次

東京を巡る、神脈の旅へ。

ふと、日々の喧騒に疲れを感じることはありませんか? ビルが立ち並び、絶えず変化を続ける大都市・東京。けれど、その足元には、江戸の昔からこの街を静かに、しかし力強く守り続けてきた「結界」が存在します。

それが、「東京十社(とうきょうじっしゃ)」です。

明治天皇によって定められたこれらの神社は、単なる観光スポットではありません。北は王子から南は品川まで、東京という都市の「気」を整える、いわば皇居を取り囲む守護神たちです。

私はこれまで、この10の神社すべてに足を運び、その歴史と空気感を肌で感じてきました。 鮮やかなツツジに彩られた根津、ビジネスの最前線を守る日枝、下町の熱気を伝える深川……。それぞれの神社には、まったく異なる「顔」と、現代に生きる私たちが切実に求める「ご利益」があります。

この記事では、実際に巡って感じたリアルな見どころとともに、東京十社のすべてを分かりやすく解説します。 さあ、専用の御朱印帳を片手に、東京の神様にご挨拶に行く「大人の休日」を始めましょう。きっと巡り終えた頃には、昨日までとは違う、晴れやかな気持ちになれているはずです。


【第1章】東京の「繁栄」と「仕事」を支える強力な守護

ビジネスや勝負事、ここ一番のパワーが欲しい時に訪れたい神社です。

■神田神社(神田明神):伝統と革新が交差する「江戸総鎮守」

【東京十社】 神田明神(神田神社)

秋葉原と大手町に近いこの場所は、まさに東京のエネルギーの中心。1300年の歴史を持ちながら、アニメコラボやIT守護など、時代の最先端を受け入れる懐の深さが魅力です。「仕事運」を底上げしたいなら、まずはここから。

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【東京最強】神田明神のご利益とは?仕事運・縁結びで愛される理由と見どころ徹底ガイド

■日枝神社:都会のど真ん中で「出世」と「魔除け」を願う

【東京十社】日枝神社

赤坂のビル群に囲まれた、白い鳥居の階段。エスカレーター完備の近代的な境内には、神の使いとして「猿(まさる)」が祀られています。「魔が去る(まさる)」に通じ、強力な厄除けと出世運を授けてくれる、ビジネスマンの聖地です。

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【日枝神社】仕事運・縁結びのご利益と御祭神を解説!アクセス、御朱印、お守り情報まで(赤坂・溜池山王)

■富岡八幡宮:深川の熱気!「勝運」を掴む江戸最大の八幡様

【東京十社】富岡八幡宮

相撲ファンならずとも圧倒されるのが、歴代横綱の名が刻まれた巨大な石碑。ここは江戸勧進相撲発祥の地であり、勝負に挑む人々の背中を押し続けてきました。下町・深川ならではの力強い活気を感じてみてください。

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【富岡八幡宮】勝運・厄除けのご利益と江戸勧進相撲発祥の地としての歴史を解説!アクセス、御朱印、お守り情報まで(江東区・深川)


【第2章】「良縁」と「美」を結ぶ、心安らぐ癒やしの社

恋愛成就はもちろん、人間関係の整理や心の浄化におすすめの神社です。

■根津神社:千本鳥居が誘う、東京の「小京都」

【東京十社】根津神社

足を踏み入れた瞬間、タイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。空襲を免れた社殿は重要文化財。春には3000株のつつじが咲き誇りますが、季節を問わず美しい「千本鳥居」をくぐり抜ければ、身についた厄もすっと落ちていくようです。

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【根津神社】厄除け・縁結びのご利益と千本鳥居を解説!アクセス、御朱印、お守り情報まで(東京・文京区)

■赤坂氷川神社:大人の隠れ家で結ぶ、静かなる「良縁」

【東京十社】赤坂氷川神社

六本木に近いとは思えないほどの静寂。樹齢400年を超える大銀杏に見守られた境内は、清涼な気に満ちています。毎月行われる「縁むすび参り」は即満席になるほどの人気。騒がしい日常を離れ、静かに自分の心と向き合える場所です。

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【赤坂氷川神社】縁結びと厄除けのご利益を解説!アクセス、御朱印、お守り情報まで(東京都港区)

■白山神社:復縁と健康を守る、あじさいの名所

【東京十社】白山神社

「歯痛止め」という珍しいご利益で知られますが、実は「復縁」や「和解」のパワースポットとしても有名。梅雨時には境内が青や紫のあじさいで埋め尽くされます。こじれてしまった縁や体調を、優しく修復してくれる神様です。

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【白山神社】歯痛止め・縁結びのご利益と見どころを解説!アクセス、御朱印、あじさい祭り情報まで(文京区)

■芝大神宮:「関東のお伊勢さま」で授かる強運(ごううん)

【東京十社】芝大神宮

東京タワーの麓に鎮座する、1000年の歴史を持つお社。「強運御守」は、その読み方の通り「きょううん」以上の「ごううん」を授かるとされ、多くの女性や経営者に愛されています。縁結びアイテム「千木筥(ちぎばこ)」も必見です。

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【芝大神宮】縁結びと強運のご利益を解説!アクセス、御朱印、お守り情報まで(東京・芝大門)


【第3章】「歴史」と「絶景」を味わう、東京の守護神たち

その土地ならではのユニークな特徴や、絶景が楽しめる神社です。

■亀戸天神社:スカイツリーと太鼓橋、そして藤の花

【東京十社】亀戸天神社

学問の神様・菅原道真公を祀る「東の太宰府」。春には藤の花が水面に映り、赤い太鼓橋の向こうにスカイツリーがそびえ立つ……。新旧の東京が融合した絶景は、写真好きならずとも必見の美しさです。

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【亀戸天神社】スカイツリーと藤の花が彩る「学問の神様」。合格祈願と絶景散歩の完全ガイド

■品川神社:富士山へ登る!? 都内最大級の富士塚と双龍

【東京十社】品川神社

鳥居に龍が巻き付く「双龍鳥居」の迫力は圧巻。そしてここには、登るだけで富士登山と同じご利益があるとされる「富士塚」があります。頂上からの眺めは、まさに品川の街を見守る神様の視点そのものです。

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【品川神社】祈願成就と金運アップを解説!アクセス、御朱印、お守り情報まで(東京・品川)

■王子神社:東京の北を守る「樹」と「髪」の聖地

【東京十社】王子神社

東京の北の玄関口に鎮座する、緑豊かな癒やしの空間。境内には全国でも珍しい「髪の神様」を祀る関神社があり、理美容師や髪に悩みを持つ人々が訪れます。樹齢600年の大イチョウの生命力に、明日への活力をもらえるはずです。

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【王子神社】開運厄除のご利益と東京十社の格式を解説!アクセス、御朱印、お守り情報まで(東京都北区)


東京十社を効率よく巡るために知っておきたい「エリア分け」とルート

東京十社めぐりには、「この順番で回らなければならない」という決まりはありません。自分のペースで、好きな場所から始めて大丈夫です。 とはいえ、東京は広いです。無駄な移動を減らすために、以下の3つのエリアで分けて考えるとスムーズに回れます。

1. 北の歴史エリア(地下鉄南北線・千代田線が便利)

  • 王子神社(北区)
  • 白山神社(文京区)
  • 根津神社(文京区)
  • 神田神社(千代田区)
    • ポイント: 王子からスタートして南下していくルート。下町の風情があり、散歩に最適です。

2. 都心・ビジネスエリア(地下鉄銀座線・千代田線が便利)

  • 日枝神社(千代田区)
  • 赤坂氷川神社(港区)
    • ポイント: 都会の真ん中なので、ショッピングやランチのついでに立ち寄りやすいエリアです。

3. 東と南のベイエリア(大江戸線・東西線・京急線)

  • 富岡八幡宮(江東区)
  • 亀戸天神社(江東区)
  • 芝大神宮(港区)
  • 品川神社(品川区)
    • ポイント: 門前仲町(富岡)でお昼を食べて、亀戸へ移動、最後は品川で締めるなど、移動距離が少しあるので半日〜1日かけるのがおすすめです。

「1日で全部回りたい」という方へ 早朝からスタートし、電車とタクシーを駆使すれば不可能ではありませんが、かなり駆け足になります(各神社の滞在時間は15分程度)。 せっかくの「神脈の旅」です。できれば2〜3日に分けて、神社の周りの美味しいお店や街の空気も楽しむことを強くおすすめします。

旅の証を集めよう。「東京十社めぐり」限定の御朱印帳と絵馬

10の神社を巡るモチベーションをぐっと高めてくれるのが、専用の授与品です。

■木のぬくもりが美しい「専用御朱印帳」 東京十社めぐりには、各神社で取り扱っている専用の御朱印帳があります(初穂料:1,500円〜 ※神社により異なる場合があります)。 特徴的なのは、表紙が「木製」であること。手にした時の重みと、木の香りが、巡拝の記憶を特別なものにしてくれます。右側には神社の由緒、左側に御朱印をいただくスタイルになっており、全て集まると立派なガイドブック兼アルバムが完成します。

■可愛らしく並べたい「ミニ絵馬」 もう一つの楽しみが、各神社の特徴を描いた「ミニ絵馬」です。 手のひらサイズの小さな絵馬を集め、専用の「大絵馬(台座)」に貼り付けていくことができます。10個すべて揃った時の達成感と、カラフルで賑やかな見た目は圧巻。部屋に飾れば、強力な運気を呼び込むインテリアにもなります。


東京十社めぐりに関するよくある質問(FAQ)

参拝に出かける前に、よくある疑問をまとめました。

Q. 期限はありますか?

A. 期限はありません。数日かけて回っても、数ヶ月、数年かけてゆっくり回っても大丈夫です。ご自身のペースで続けてください。

Q. 回る順番に決まりはありますか?

A. 決まりはありません。「家から一番近いところ」や「行きたいランチのお店の近く」など、自由な順番で巡ることができます。

Q. 全部回ると何がもらえますか?

A. スタンプラリーのような景品はありませんが、一部の神社では満願(すべて回り終えること)を伝えると、記念品や特別なハンコをいただけることがあります(※時期や神社によります)。何より、10社の神様とご縁を結んだという「達成感」と「自信」が一番の贈り物です。

Q. 初穂料(料金)の目安は?

A. 御朱印は一般的に300円〜500円、ミニ絵馬は300円〜500円程度です。専用御朱印帳を購入する場合や、お賽銭、交通費を含めると、全体で1万円〜1万5千円ほどの予算を見ておくと安心です。

まとめ:東京の守り神を巡り、心身を整える旅へ

東京十社は、古くからこの街を見守り、人々の祈りを受け止めてきた聖地です。 仕事に行き詰まった時、良縁を願う時、あるいはなんとなく元気が欲しい時。この10のお社は、いつでもあなたを静かに迎えてくれます。

一気に回る必要はありません。まずは気になった神社の詳細記事を読んで、今度の休日に一つだけ訪れてみてはいかがでしょうか? その小さな一歩が、あなたの運気を大きく開くきっかけになるかもしれません。

▼まずはここから!気になるご利益の記事をチェック

東京十社めぐり:ご利益と見どころ一覧表

神社名エリア・最寄駅特に有名なご利益ここに注目(見どころ)
王子神社北区・王子駅開運除災・子育大願境内にある「関神社」は、全国でも珍しい「髪」の祖神。理美容業界からも崇敬される。
白山神社文京区・白山駅復縁・歯痛止め梅雨時の「あじさい祭り」が有名。「歯ブラシ供養」という珍しい風習も。
根津神社文京区・根津駅縁結び・災難除け圧巻の「千本鳥居」と、春の「つつじ苑」。江戸の姿を残す絢爛な社殿。
神田明神千代田区・御茶ノ水駅商売繁盛・勝負運江戸総鎮守。ITお守りやアニメコラボなど、伝統と革新が融合するパワースポット。
日枝神社千代田区・赤坂駅仕事運・出世運神使が「猿(まさる)」のため、「魔が去る」ご利益も。エスカレーター完備の近代的な参道。
赤坂氷川神社港区・赤坂駅縁結び(良縁)都会の真ん中に残る静寂の森。月1回の「縁むすび参り」は予約困難なほどの人気。
芝大神宮港区・大門駅強運(ごううん)・縁結び「関東のお伊勢さま」。女性に人気の伝統工芸お守り「千木筥(ちぎばこ)」がある。
品川神社品川区・新馬場駅金運・交通安全柱に龍が巻き付く「双龍鳥居」と、都内最大級の「富士塚(品川富士)」からの眺め。
亀戸天神社江東区・亀戸駅学業成就「花の天神様」と呼ばれ、藤の花が絶景。スカイツリーと赤い太鼓橋のコラボも人気。
富岡八幡宮江東区・門前仲町駅勝運・スポーツ上達江戸最大の八幡様。江戸勧進相撲発祥の地であり、歴代横綱の名が刻まれた碑がある。

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