
東京都新宿区西早稲田に鎮座する穴八幡宮(あなはちまんぐう)は、東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩すぐの場所にある、長い歴史を持つ神社です。特に、金運上昇や商売繁盛、そして開運のご利益で知られており、毎年冬至から節分にかけて授与される「一陽来復御守(いちようらいふくおまもり)」を求めて、全国から多くの参拝者が訪れます。
この記事は、穴八幡宮の公式サイトおよび関連情報を基に、穴八幡宮の魅力と参拝情報を網羅的に解説します。この記事を読めば、穴八幡宮の由緒から、人気の御守りの情報、そして迷わないアクセス方法まで、すべてわかります。
穴八幡宮とは?まず知りたい基本情報
| 【項目】 | 【神社情報】 |
| 正式名称 | 穴八幡宮(あなはちまんぐう) |
| 所在地 | 東京都新宿区西早稲田2丁目1-11 |
| 御祭神 | 応神天皇(おうじんてんのう)、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう) |
| 主なご利益 | 金運上昇、商売繁盛、開運招福、出世、厄難消除 |
| 創建 | 康平5年(1062年)と伝えられる |
| 参拝時間 | (通常)6:00〜17:00 ※季節により変動の可能性あり |
| 授与所時間 | (一陽来復御守の授与期間外)9:00〜16:00頃 ※詳細要確認 |
| 公式サイト | https://www.anahachimanguu.jp/ |
穴八幡宮の御祭神とご利益
穴八幡宮は、武運の神として信仰される八幡神をお祀りしています。

主祭神:応神天皇、仲哀天皇、神功皇后
主祭神は、第15代天皇である応神天皇(八幡神)、その父である仲哀天皇、そして母である神功皇后の三柱です。この三柱を八幡三神としてお祀りしています。

主なご利益
穴八幡宮は特に以下のご利益で知られています。

- 金運上昇・商売繁盛: 限定の「一陽来復御守」が有名で、特に事業を営む方や金銭的な安定を願う方々から絶大な信仰を集めています。お守りは「金銀融通」のご利益があるとも言われています。
- 開運招福・出世: 「一陽来復」とは、「陰が極まって陽に転じる」、つまり悪いことが続いた後に幸運が巡ってくるという意味があり、運気好転や出世開運のご利益があるとされます。
- 厄難消除: 八幡神の御神徳により、厄除けや災難除けのご利益もいただけます。
穴八幡宮の歴史と由緒
穴八幡宮の創建は、平安時代の康平5年(1062年)に遡ると伝えられています。源義家公が奥州からの凱旋の途中、この地で兜を納め、八幡神を祀ったことが始まりとされています。

その後、江戸時代に入り、現在の早稲田に移転します。特に第3代将軍徳川家光公が、鷹狩りの際に境内の洞穴(横穴)から金色の御神像を発見したことから、「穴八幡宮」と呼ばれるようになりました。この出来事から、同社は徳川幕府の信仰篤い神社となり、江戸庶民の間でも「金銀融通」「開運出世」の神として広く知られるようになりました。
穴八幡宮の境内の見どころ
楼門と拝殿のコントラスト

朱塗りの鮮やかな楼門(ろうもん)をくぐると、シックな色彩の拝殿が迎えてくれます。この色彩のコントラストは、江戸時代の歴史と重厚な雰囲気を今に伝えています。
境内にある「流鏑馬」の馬場

穴八幡宮は、江戸時代から続く伝統神事「高田馬場流鏑馬(たかだのばばやぶさめ)」で有名です。かつてはこの境内に流鏑馬の馬場があり、現在も境内の一角に流鏑馬の的をかたどった石碑などが見られます。
力石
本殿の近くには、力自慢の人が持ち上げて奉納したとされる力石が置かれており、当時の人々の信仰の形を知ることができます。
穴八幡宮の摂社・末社
穴八幡宮の境内には、いくつかの摂社・末社が鎮座しています。
稲荷神社
本殿の右奥に鎮座しているのが稲荷神社です。商売繁盛、五穀豊穣の神様として信仰されています。
穴八幡宮の御朱印とお守り
御朱印の種類と受付時間

穴八幡宮では、一般的な御朱印の他に、冬至から節分の期間に授与される「一陽来復」の文字が入った御朱印も人気があります。
- 受付時間: 概ね9:00〜16:00頃が目安ですが、最新情報は社頭や公式サイトでご確認ください。
- 御朱印帳: オリジナルの御朱印帳も頒布されています。
おすすめのお守り
穴八幡宮で最も有名なお守りが「一陽来復御守」です。
- 一陽来復御守: この御守は、毎年冬至の日から節分の日までの限定期間のみ授与されます。この御守を「冬至」「大晦日」「節分」のいずれかの夜中の0時に、その年の恵方(えほう)に向けて高い場所に貼ることで、一年間の金銀融通、開運招福のご利益が得られるとされています。
- その他の授与品: 御守袋(朱色・紫色)、八幡神のお使いである鳩を模った鳩笛、干支の置物や土鈴など、縁起の良い授与品が多数あります。
穴八幡宮へのアクセス・駐車場情報

電車でのアクセス
公共交通機関を利用するのが最も便利です。
- 東京メトロ東西線: 早稲田駅(2番出口)より徒歩約2分
- 都電荒川線(東京さくらトラム): 早稲田駅より徒歩約10分
- 都営バス: 「馬場下町」バス停より徒歩約3分、「西早稲田」バス停より徒歩約5分
車でのアクセス・駐車場
穴八幡宮には専用の駐車場はありません。特に一陽来復御守の授与期間中は大規模な交通規制があるため、必ず公共交通機関をご利用ください。
車でお越しの際は、近隣のコインパーキングをご利用ください。
Googleマップ
[東京都新宿区西早稲田2丁目1-11]穴八幡宮とあわせて巡りたい周辺スポット
穴八幡宮の周辺は、早稲田大学のキャンパスをはじめ、歴史と文化が息づくエリアです。

おすすめランチ・カフェ
早稲田大学周辺には、学生に愛されるリーズナブルで美味しい飲食店や、レトロな雰囲気の喫茶店が豊富にあります。参拝後に散策してみるのもおすすめです。
立ち寄り観光スポット
- 放生寺(ほうしょうじ): 穴八幡宮の隣にある真言宗の寺院で、穴八幡宮と共に「一陽来復」のご利益を授かることができるとされています。穴八幡宮を参拝した後、放生寺を訪れると、金運と健康運など異なるご利益を一度に願えると伝えられています。
- 早稲田大学: 歴史的な建物が多く、アカデミックな雰囲気を楽しめます。
まとめ:穴八幡宮で金運・商売繁盛のご神徳をいただこう

早稲田にある穴八幡宮は、金銀融通・開運招福の「一陽来復御守」で知られる、由緒ある神社です。特に毎年冬至から節分の期間に授与される御守りは、経営者や商売人から絶大な人気を誇ります。
東京メトロ早稲田駅から徒歩すぐとアクセスも良好です。ぜひ、歴史ある境内で、金運・商売繁盛のご神徳をいただき、新たな一年の運気を招き入れてはいかがでしょうか。
穴八幡宮に関するよくある質問(FAQ)
- Q) 一陽来復御守はいつからいつまで授与されますか?
- A) 毎年冬至の日から節分の日までの限定期間のみ授与されます。具体的な日程は、その年の冬至の日により変動するため、事前に公式サイトなどでご確認ください。
- Q) 一陽来復御守はどのように貼ればご利益がありますか?
- A) 御守りと一緒に渡される説明書に従い、その年の恵方(えほう)に向けて、「冬至」「大晦日」「節分」のいずれかの夜中の0時に、壁などのできるだけ高い位置に貼ります。貼り直しは不可とされています。
- Q) 駐車場はありますか?
- A) 穴八幡宮に専用の駐車場はありません。特に一陽来復御守の授与期間中は大変な混雑と交通規制が予想されますので、必ず公共交通機関をご利用ください。近隣のコインパーキングはありますが、数に限りがあります。